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素描
[読み] そびょう
[始年] 先史時代-
[Y1] 紀元前4万年頃(先史時代)の石や骨に線刻されたものは掻き素描(Retzzeichnung)と言う。デッサン(Dessin)は線画と区別すべき概念で、絵画制作途上の対象の骨子をスキッツェ(Skizze)として、即ち、簡単な材料で暫定的に客観化する準備作業として描くもの。
[Y2] 15世紀、西洋では本来の素描は前提としての個人的自由と紙が充たされた時に現れる。
[Y3] 1780-1867年生存のアングルは素描重視で著名。
[Y4] 8世紀、日本の「大大論戯画」落書(奈良正倉院)は、画技修練の素描とも言える。又、やまと絵の転写前の下絵も素描とも言える。
[Y5] 19世紀の洋画移入以降。西洋的素描概念が現れる。
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