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毛割
[読み] けわり
[始年] 18世紀初め
[Y1] 人物頭部の髪の生え際の細かい彫りを言い、毛彫とも言う。絵師の版下には細かい毛髪は描かれず、大まかな指定だけで、彫師の技量に委ねられる。彫りの行程中最も高等技術を要する。
[Y2] 毛髪の生え際の輪郭を切り廻し、額の中心から次第に左右の頭髪を彫り上げる方法と、延長線部分を彫り、それを基準に全体を割だして彫り上げる方法がある。
[Y3] 頭髪の一本一本を長く見せる「通し毛」、櫛目を表すためにむらを付けるように彫った「八重毛」などがある。
[Y4] 18世紀初頭の鳥居清倍の美人画以来精緻になる。
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