目次へ | トップへ

膠彩芸術
[読み] こうさい げいじゅつ
[始年] 前2000年頃-
[Y1] 紀元前2000年頃、古代エジプト壁画にもみられる顔料の接着剤として膠を用いる画法。それ以前の原始絵画も膠を使用。膠は動物の皮、骨、腱、内臓膜を主原料とし、水を加え熱して得られた抽出液を濃縮し乾燥したもの。
[Y2] 610年、高麗僧曇徴の彩色法や墨の伝授で膠の使用も伝えられたか。以降、やまと絵、日本画の接着材として使用。三千本膠、粒膠、軟・硬鹿膠、特殊鹿膠、兎膠などがあり、牛、鹿、兎などの裏皮を使い製造。使用法は、膠を砕き、水に戻し、湯煎し、溶けたものを布で濾し、これを顔料と混ぜる。
[Y3] 1945年以降の現代絵画では、様式としての「日本画」を用いず「膠彩芸術」とも称する場合がある。
[URL] 主題分類へ