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雲母摺
[読み] きらずり
[始年] 18世紀後半
[Y1] 1789-1801年頃盛行した人物の背景に雲母の粉を撒いて摺る版画技法。特に版元蔦屋重三郎、画歌麿や写楽の大首絵に活用。当時は下地の色を摺った上に糊(卵白、ニカワとフノリを混ぜた物など)を摺り、雲母を蒔く方法が用いらる。
[Y2] 今日では、下地の絵具に多めの糊を加えて摺り、雲母を撒布し、柔らかい刷毛で平にし、余分の雲母粉を取り除く方法が多く用いられる。又、雲母摺以外の部分を覆い、雲母を膠に混ぜ刷毛で引く方法もある。キラの粒子のあまり細かいものは光の反射が鈍く、光りにくいので粒子番号3番程度が良い。
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