目次へ | トップへ

滑稽本
[読み] こっけいぼん
[始年] 18世紀
[Y1] 江戸時代の小説本の一種。内容が滑稽を基調とする小説をさす。教訓的な内容を主としながらも、無味乾燥なものになることを避けるため、滑稽味を加えることによって、読書欲を惹こうとしたのが始まり。
[Y2] 1752年、刊の『当世下手談議』や風来山人(平賀源内)の諸作を前期とする。
[Y3] 後期は遊里の滑稽を取り扱った洒落本の影響を多大に受け、江戸の町人の日常生活や旅を題材に採り、それに洒落・地口等の言語遊戯を交えて、滑稽味豊かに描写している。絵画を主とした滑稽本もある。挿絵は主に歌川派が多く担当している。
[URL] 主題分類へ