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高遠法
[読み] こうえんほう
[始年] 12世紀
[Y1] 1117年、中国北宋、郭煕の山水画論を子の郭思、「林泉高致」として筆記編纂。北宋末の画壇に影響を与えた。「高遠」「平遠」「深遠」の三遠法による空間表現も説く。「高遠」即ち山の麓から山頂を仰ぎ観る構図法、「平遠」即ち近山より遠山を望む水平視の構図法、「深遠」即ち、山の手前から山の背後をうかがう構図法を言う。「平遠」と「深遠」は透視図法による構図につながる。東洋の遠近表現は視線の移動を自由に認める点に特徴があり、西洋の透視図法による遠近法とは原理が異なる。
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