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胡粉
[読み] ごふん
[始年] 創始年未詳
[Y1] 931-37年、源順記の和名類聚鈔に「張華の博物志に錫を焼き胡粉と成す」とあり(本朝画史)、粉錫とも称し、鉛を焼いたものも胡粉と称す、とある、東洋画の白色顔料の一つ。
[Y2] 16-18世紀中葉(近世)以降は、蛤等を焼き、胡粉又は蛤粉と称し現代日本画でも使用。蛤粉は変色しないが、落剥しないためには特殊技法を要する。製法は以下の通り。胡粉を磨り、薄目の膠を加え練り団子にする。団子を皿にたたき、膠となじませ湯を注ぎ、熱する。表面にひびが入る頃火を止め、湯を捨てる(あくぬき)。団子を皿に押しつけ丁寧に溶く。他色と混ぜる場合、具と言う(例:朱の具)。
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