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絵入狂言本
[読み] えいり きょうげんぼん
[始年] 1679年頃か-
[Y1] 墨摺の挿絵を入れた歌舞伎の簡単な筋書本。人形劇の絵入浄瑠璃本に対するもの。大きさは半紙判で一冊八丁から十二丁ほど。
[Y2] 1688-1704(元禄)年間に流行。
[Y3] 上方版の表紙には左に外題を記した題簽を貼り、その右に座元、名代と数人の役者名を記した題簽を付す。江戸版では表紙に外題簽の他に狂言図を描いている。絵師は鳥居清信が最も多く描いていると考定されている。
[Y4] 後に絵入狂言本の挿絵部分は「絵本番付」という新ジャンルに発展し、読物の方は上方の「絵入根本」へと転身した。現在、上方版が約150種、江戸版約50種確認されている。
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