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礬水引
[読み] どうさ びき
[始年] 開始年未詳
[Y1] 和紙、絵絹、板、麻地などの滲み止めのため、膠水に明礬(硫酸アルミニウムカリウム)を溶かしたもの(礬水)を引くこと。
[Y2] 69年、彩色に漆を用いる古例はの漆画像(楽浪王墓)があるが、礬水の開始年、は不詳。
[Y3] 610年、日本に墨、紙、彩色製法渡来。
[Y4] 7世紀後半法隆寺玉虫厨子に漆下絵説。
[Y5] 12世紀前半「源氏物語絵巻」は礬水引される。製法は三千本膠を100ccの水で溶き、水を加え湯煎、これに子匙半分ほどの明礬を加え、冷まして使用。
[Y6] 雲肌麻紙などの厚手の和紙の場合は表と裏それぞれ一回ずつ塗る。薄めのドーサ液を表より二回、裏より一回塗る方法もある
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