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泥絵
[読み] でいえ
[始年] 開始年未詳
[Y1] 金や銀粉を顔料とした線描、彩色(泥彩)、余白に施した泥引きなどを総称して「泥絵」または「泥」と言う。
[Y2] 技法は中国から請来されたが、仏画の荘厳のため平安時代から使用され古くは824-834年、高尾神護寺の曼荼羅に泥線描が使用されている。
[Y3] 金箔を細かく切って置く切箔、金雲や金屏風に彩色する金壁画の技法とは異なり、顔料の一つとして使用され、金箔を絹地の裏側に貼る裏箔と近い雰囲気となる。
[Y4] 室町末には水墨の地に泥引きの濃淡のあるおだやかな効果が流行した。やがて箔と泥の混合が行われた。
[Y5] 桃山時代になると箔の金属的広がりに移っていく。
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