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餓鬼草子
[読み] がきぞうし
[始年] 10世紀後半
[Y1] 六道絵のひとつ
[Y2] 欣求浄土の普及のため、浄土と反対の六道輪廻(迷いの世界を地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道、人道、天道に分け、業によりいづれかの世界に入ることを繰り返す)の有様を描いた絵。
[Y3] 5世紀、アジャンター第17窟に遺例あり。
[Y4] 日本では、源信(942-1017)の往生要集による浄土教の普及で盛行。最も著名なものは聖衆来迎寺の六道絵であるが、絵巻形式の地獄草子、餓鬼草子、病草子等も含まれる。
[Y5] 12世紀後半制作の地獄草子4本(東博本、奈良博本、沙門地獄、辟邪絵)、餓鬼草子(東博本、京博本)、病草子(個人蔵)ほか摸本が現存する。
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