本を語る会

(第3回)「語学マニュアル」

日時: 1994年6月16日(木) 17:30-18:30
担当者: 林 哲也
(1) 外国語のすすめ. 『言語』(大修館). 11(5), p.33-111(1982.5); 11(6), p.33-113(1982.6): 創刊十周年記念特集 [雑誌 F]
*後掲(7)にない言語もいくつか紹介されている。
(2) 言語学大辞典 / 亀井孝,河野六郎,千野栄一編著. 第1巻-第5巻「世界言語編」三省堂, 1988-1993 [803.3-Ka34 参考]
世界の言語を列挙・概説した図書として当代最大規模・最高水準で、3千5百余の言語に言及している。ただし、文字の実際については、以後の巻に続刊の予告された「世界文字編」[*補注:別巻『世界文字辞典』として、2001年刊行]に譲っている。
なお、『三省堂ぶっくれっと』no.97(1992.3), p.44-72: 座談会「世界の言語を楽しもう」[雑誌 X-4] も参照。
(3) 現代ヨーロッパの言語 / 田中克彦,H. ハールマン(Haarmann)著. 岩波書店, 1985 (岩波新書, 黄版 292) [081-I95-Y292]
言語人口の正確な統計の原理的な不可能性や、国家と民族の関係にも論及している。
(4) 世界の言語 / 北村甫編. 大修館, 1981 (講座言語, 第6巻) [808-Ko98-6]
体系的な概説書として、最も標準的なもの。
(5) 世界の言語. [全47回]. 『波』(新潮社). 26(1)(1992.1)−29(12)(1995.12) [雑誌 A]
(6) 世界のことば / 「朝日ジャーナル」編. 朝日新聞社, 1991 (朝日選書, 436) [802-A82]
(7) 世界のことば小事典 / 柴田武編. 大修館, 1993 [803.3-Sh18 参考]
辞書や学習書の紹介もあって便利。
『言語』(大修館)[雑誌 F]. 20(5), p.17-89(1991.5); 20(6), p.17-87(1991.6): 特集「世界の言語70+1」を127+1に増補改訂したもの。
(8) 世界の文字 / 西田龍雄編. 大修館, 1981 (講座言語, 第5巻) [808-Ko98-5]
前掲(4)と同様。
(9) 世界の文字の図典 / 世界の文字研究会編. 吉川弘文館, 1993 [801.1-Se22 参考]
著者(近藤安太郎)はアマチュアで、語学的に不正確な箇所も少なくない。典拠として挙げている資料も、最新のものではない。誤植も多い。
しかしながら、他の類書にはない有用な記述も多く、けっこう実用的な役に立つ。
(10) 第三世界の姓名 : 人の名前と文化 / アジア経済研究所・企画 ; 松本脩作, 大岩川嫩・編. 明石書店, 1994 [288.1-Ma81]
『アジ研ニュース』[雑誌 X-2,アジア経済研究所]no.139(1992.12): 特集「人の名前 : 途上国では……」をもとに増補改訂したもの。
(11) 付録6「翻字法基準表」. 日本図書館協会目録委員会編『日本目録規則. 1965年版』日本図書館協会, 1965, p.185-220 [014.32-N77 参考]
(12) 洋書目録法入門. マニュアル編 / 丸山昭二郎編. 日本図書館協会, 1988(図書館員選書, 7) [010.8-To72-7]
洋書の目録作成業務のための知識・技術・留意事項を列挙した包括的な語学マニュアル。
世界の言語文化の多様性を、暦や人名の慣習を含めて手軽に瞥見するには便利。
(13) 洋書目録マニュアル / 丸山昭二郎, 井上哲也共編. 日本図書館協会, 1970 [014.3-M 体芸] [イ000-360]
上記(12)の前身に相当する。(12)が割愛している翻字表等も収載しており、捨て難い。
(14) ライブラリアンのためのロシア語 / GPM ウォーカー(Walker)著 ; 亀山芳子訳. ナウカ, 1976 [010.7-W36]
Russian for librarians. London, C. Bingley, 1973 [所蔵なし] の翻訳)
(15) ロシア語図書目録法入門 / 宮島太郎著. 龍溪書舎, 1981 (図書館整理技術研究会モノグラフシリーズ, 1) [014.3-Mi75]
(14),(15)は、東欧の諸言語にも多少は言及している。
(16) ALA-LC romanization tables : transliteration schemes for non-Roman scripts / approved by the Library of Congress and the American Library Association ; tables compiled and edited by Randall K. Barry. Washington, Library of Congress, 1991 [洋書係事務用]
ローマ字以外の文字からの翻字について集大成。
国際標準化機構(ISO)の方式とは一致しないことには留意を要する。
[*補注:1997 ed. が刊行され、 web上にも公開されている。]
(17) Languages identification guide / R.S. Gilyarevsky, V.S. Grivnin. Moscow, Nauka, 1970 [E000-g27]
Определитель языков мира по письменностям [「文字による世界の諸言語の図鑑」] / Р.С. Гиляревский, В.С. Гривнин [所蔵なし] の英訳版。
知らない言語を、文字の外見から識別同定する、という実用に徹した早見表。
(18) A Manual of European languages for librarians / C.G. Allen. London, Bowker, 1975 [洋書係事務用]
対象はヨーロッパ系の言語(英語を除く)に限られるが、印刷物・出版物を扱う実務に直接役立つ注意事項の解説が充実している。
[*補注: *2nd ed. 1999. 994 p. が既刊]
(19) Manual of foreign languages : for the use of librarians, bibliographers, research workers, editors, translators, and printers. 4th ed., rev. and enl. / by Georg F. von Ostermann. New York, Central Book, 1952 [800-O78 参考]
多数の言語の文法的特徴の略述および翻字表を集成したもの。
刊年が古い分、内容も古いので、留意を要する。
(20) Manual of foreign languages : for the use of printers and translators. 3rd ed., rev. and enl. April 1936 / by George F. von Ostermann, A.E. Giegengack. Supplements compiled by Fujio Mamiya. Reprinted ed. 2nd rev. Tokyo, F. Mamiya, 1970 [801.1-B18 参考]
第3版(1936)のリプリント(1970)であり、上記(19)=第4版(1952)での改訂箇所は反映されていないが、そのかわり、間宮不二雄による独自の補遺が追加されている。

補遺



Last updated: 2010/12/20