其の八 鷹匠(たかじょう) 10人

鷹匠は鷹飼(たかがい),鷹師(たかつかい),鷹居(たかす)などともいい,一般には,公家・武家に仕えて鷹を養育し,鷹狩(たかがり)に従事する人びとです。東照宮祭礼では,本物と見間違えるほど良くできた木製の鷹を手に持った門前町の町人が仮装して供奉しました。その衣装は,紅のタツ筋,金の葵紋をあしらった黒繻子地の狩衣姿で,烏帽子をかぶります。ちなみに,鷹狩は,江戸時代には武家の軍事訓練として行われました。徳川家康も鷹狩を好んだことで知られます。日光東照宮には,寛永13年(1636)4月の第21回御神忌にさいして小浜藩主酒井忠勝から寄進された鷹絵の扁額や屏風が伝えられています。(10月13日公開)