法国(ふらんす)の巴律西(ぱりつしい)は 其国の磁器の粗 なるを見て精品(よきしな)を 作らんとて数度 の経験に店架(たな)椅 子(いす)まても焚尽しけ れば妻子は発狂せし と嘆きしが遂に此火 力によりて薬料始 て焼付其功を成したり