幼童絵解運動養生論説示図

(宮へ950-197),(宮へ950-204)

幼童絵解運動養生論説示図の図
出て或は綱渡(つなわた)り或はブランコ

或は輪(わ)を廻し鞠(まり)を投(な)

四肢(てあし)を運動(うんどう)し身体(からだ)を健康(すこやか)

にす是をジムナスチックといふ

又此遊びを教ふる先生

ありて子供にはかならず

これをなさしむ故に

苦学(せいだ)すといへども其身

健康(けんかう)なり

現今(たうじ)は大抵(たいてい)此法を用ゐれ

ども往古(むかし)の読書(ほんよみ)人は只勉強(べんきやう)

するのみを知て養生(ようしやう)をせざる

ゆゑ大抵

身体(からだ)脆弱(ひよわ)

して勇なく無用の人と

なれり



文部省発行教育錦絵のページへ戻る