或は輪(わ)を廻し鞠(まり)を投(な)げ
四肢(てあし)を運動(うんどう)し身体(からだ)を健康(すこやか)
にす是をジムナスチックといふ
又此遊びを教ふる先生
ありて子供にはかならず
これをなさしむ故に
苦学(せいだ)すといへども其身
健康(けんかう)なり
現今(たうじ)は大抵(たいてい)此法を用ゐれ
ども往古(むかし)の読書(ほんよみ)人は只勉強(べんきやう)
するのみを知て養生(ようしやう)をせざる
ゆゑ大抵
身体(からだ)脆弱(ひよわ)に
して勇なく無用の人と
なれり