力を用ゐる処と両端(はし)
に分れその中間に錘(おもり)
ありて支ふる処に近づ
く下の図は皆此理に
基つけるなり
推(おす)ところの木梃(てこ)を長くし荷物(にもつ)を
輪(わ)に近寄て積(つむ)ときは力を
労すること少し
木梃(てこ)にて荷物を動かすは梃の
枝手(うで)を長くするに従ひ力
を省(はぶ)くこと多し