第二〔樵夫〕

(宮へ950-196),(宮へ950-197)

樵夫の図
(いへ)を拵(こしら)へる木品(きひな)のもとは国々(くにぐに)より出(いづ)ると

(いへ)ども先槻(まづけあき)は日向(ひうが)(ひのき)は尾州(ひしう)(まつ)は上野(こうつけ)など

から出(いづ)をよしとす其外(そのほか)国々の処(ところ)において

(よき)すじやうに生(うま)る木品(きしな)を撰(えら)み其所の山

方商人(かたあきんど)といへるが山主(ぬし)より立木(たちき)を買取(かゐとり)

根切(ねきり)と唱(との)ふる木(き)こりが其木(きり)を切

たをし土台柱其外(どだひはしらそのほか)

いろいろに用(もち)ひになる

寸間(すんしやく)を木挽(こびき)

ひかせ夫(それ)を山より

(さと)へ出(いだ)すの図(づ)



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