雖(いへ)ども先槻(まづけあき)は日向(ひうが)檜(ひのき)は尾州(ひしう)松(まつ)は上野(こうつけ)など
から出(いづ)をよしとす其外(そのほか)国々の処(ところ)において
能(よき)すじやうに生(うま)る木品(きしな)を撰(えら)み其所の山
方商人(かたあきんど)といへるが山主(ぬし)より立木(たちき)を買取(かゐとり)
根切(ねきり)と唱(との)ふる木(き)こりが其木(きり)を切
たをし土台柱其外(どだひはしらそのほか)
いろいろに用(もち)ひになる
寸間(すんしやく)を木挽(こびき)に
ひかせ夫(それ)を山より
里(さと)へ出(いだ)すの図(づ)