第七〔石工〕・第六〔水縄〕

(宮へ950-196),(宮へ950-197)

第七〔石工〕・第六〔水縄〕の図
第七

石工(いしく)の普請(ふしん)につかふ

(いし)は伊豆(いづ)の山(やま)にて

いしきりといふものが

切出(きりいだ)すを船(ふね)にて所々(しよしよ)

の石屋(いしや)へ積来(つみく)るを石工(いしく)

かたきやわらかきの生(しやう)

(あい)また寸尺(すんしやく)を見斗(みはから)

(それ)を土台下(どだいした)へひきこむ

やうにきさむの図(づ)

第六

大工普請場(たいくふしんば)へ水縄(みつなは)といふて四方(しほう)へ杭(くひ)

打麻縄(うちあさなは)引張其下(ひきはりそのした)に水(みづ)もり台(たい)

いふて角(かく)なる木(き)にみぞのつきたるをおき

それへ水(みづ)を流(なか)し地面(ぢめん)の高(たか)びくを見(み)る図



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