石工(いしく)の普請(ふしん)につかふ
石(いし)は伊豆(いづ)の山(やま)にて
いしきりといふものが
切出(きりいだ)すを船(ふね)にて所々(しよしよ)
の石屋(いしや)へ積来(つみく)るを石工(いしく)が
かたきやわらかきの生(しやう)
合(あい)また寸尺(すんしやく)を見斗(みはから)ひ
夫(それ)を土台下(どだいした)へひきこむ
やうにきさむの図(づ)
第六
大工普請場(たいくふしんば)へ水縄(みつなは)といふて四方(しほう)へ杭(くひ)を
打麻縄(うちあさなは)引張其下(ひきはりそのした)に水(みづ)もり台(たい)と
いふて角(かく)なる木(き)にみぞのつきたるをおき
それへ水(みづ)を流(なか)し地面(ぢめん)の高(たか)びくを見(み)る図