第五〔植木屋・左官(上塗り)〕

(宮へ950-196),(宮へ950-197)

植木屋・左官(上塗り)の図
普請出来(ふしんでき)あがりの

うへ縁側先(ゑんがはさき)へ手洗(てあらひ)水の

(なか)しなどをつけるを

はち前(まへ)といふて是(これ)

植木屋か作(つく)る図(づ)

(には)は好(この)みに

よりて色丶(いろいろ)工風あり

左官(さくわん)の上塗(うはぬり)といふは

仕揚(しあげ)仕事なり是(これ)

人々の好(この)みに随(した)がひ

根岸(ねぎし)の土又は砂(すな)

いろいろの絵の具(ぐ)を交(まぜ)

あわせつのまたにて

ねばりをとり塗(ぬる)なり

其外しつくゐといふは

牡蠣(かき)の貝(かひ)の焼(やき)たるを

(せゐ)したる

(こ)なり



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