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ご挨拶



 附属図書館では、これまで学内組織の協力を得つつ、本学が所蔵する貴重書、和装本、古地図などを広く公開する展示事業をほぼ毎年行ってきております。前回の平成25 年度には、開学40 周年を記念して「知の開拓者パイオニアたち―筑波大学開学40+101周年記念特別展―」と題し、本学の前身校教員に関わる資料を中心に展示し、好評を博しました。

 今回の企画展は、附属図書館の職員が企画し、研究開発室の谷口孝介先生、山澤学先生のご指導のもとに「図書館を飛び出した書物たち」と題して、教科書や雑誌、テレビなどで日頃目にしている各種資料を展示し、解説致しました。

 附属図書館の所蔵資料を出版物等に掲載するための利用申請は、過去30 年間で700 件以上あります。かつては研究者が専門書や資料集に掲載するための申請が多かったのですが、当館での貴重資料電子化の進展等にともない、近年はテレビやインターネットでの画像の利用等さまざまな用途での申請が行われるようになりました。

 本企画展では、それら資料の利用状況を紹介するとともに、良く使われた資料や特色ある資料を選定し、それが掲載された出版物等とあわせて展示致しました。展示は教科書等に掲載されたどこかで目にされたことのある書物、各種研究でとりあげられたお墨付きの古典籍、教育・研究以外の社会的貢献を目的にメディアに飛び出した書物という3 つの視点でまとめております。あっ、これ見たことがあるという快感を感じ、こんな資料があったんだという発見をし、そして図書館資料の利用の未来に思いを馳せていただければ幸いです。

 附属図書館企画展は、本学に蓄積された豊かな「知」を積極的に内外に向けて発信する、という附属図書館の取り組みの一つです。是非とも多くの方々にご高覧いただければ幸いです。

平成26年10月
附属図書館長 中山 伸一